さて前回の続きから。
前回は前後ホイールのハブをオーバーホールしました。
再度グリスアップとハブ軸の玉押し調整まで終わり、回転もスムーズになりました!
この機会にホイールの振れ取りもやっておこうか迷っています。
現状ではおかしな横振れ縦振れは感じませんが、最後に振れ取り台にのせてチェックしておこうと思います。サービス作業が増える増える、、、
前後のホイールを外した状態で、リアエンドが側の爪がとても気になったので載せておきます。

現状の写真が↑
あろう事かこの重要な部分に塗装がのっているではありませんか‼︎
結論から先に言うと、、、
フレームの精度残念すぎる。こんな工業製品が世の中に出回っているのかと思うと悲しくなります。
ホイールの軸を面で押さえ固定するはずが、現状塗装が欠け凹凸のある状態でハブ軸を受ける形になっています。
とても細かい事ですがフレームを製作する上で精度に関係してくる重要な部分です。
ternのGRITはリアのエンド幅は135mmが採用されMTBの規格になっています。
重要なのはこの135mmがどの工程で決まったか。
下記の2通りが考えられます。
1:未塗装のフレームの状態で135mmで精度を出したか。
2:塗装済みのフレームの状態で135mmで精度を出したか。
1の場合
→未塗装で135mmの精度が出されていた場合、ハブ軸を押さえる面に塗装段階で膜厚が付いてしまったら、もうそれはエンド幅が135mm未満になってしまうということ。
つまりホイールの脱着の際に出し入れがしにくかったり、フレームのセンターにホイールが来ていなかったりするわけです。
細かい話ですが、これでは工業製品としてはNGです。
2の場合
→そもそも塗装で精度を出すというのがかなり無理があるかなと想像できると思います。
確実にコンマ何ミリの膜厚を均等につけることができる塗装技術があったら話は別ですが
大体このような量産の自転車にそこまでの技術をかけるコストは無いでしょう。というか無理です。
ドブ付けの塗装か、ロボットによる塗装かどちらにしても精度にバラツキが出るだろうと考えることができますね。
上にも書きましたがつまりこんなことしてたらダメだよね。人が安心して自転車を楽しめるようにもっと頑張りましょう!ということです!
一般的には塗装がのっていないのが望ましいとされています。
現状のエンド幅はというと。測ってみると136mm。
だいたい柔らかいスチール製のフレームではエンド幅は開く方向に精度が狂って行きます。
エンド幅の修正をしてあげたいが、今の私にはその設備がないので今回はごめんなさい。
けれどできることはやっておきます!塗装削っとこ!
ヤスリでゴリゴリと削り余計な塗膜を落としました。

これ以上何もしようがないのでこれはここまで。
さあ続きを
クランクとBBあたりを作業しましょう。
よくあるクランクやBBの固着問題。この先数年間、下手すれば数十年とオーバーホールをされないまま乗られ続ける可能性も0ではない。
今ここで確認しておくべき重要項目のひとつです。
もう早速ですがBBを開ける瞬間を。
しっかりとグリスが残っており、すんなりと外す事ができました!
これは良かった。

洗浄後の状態です。錆はなくとても綺麗です!大体BBの中は錆びて固着し外れない。
電動やエアーツールの工具を使い鬼締めされていたり、ねじ山を無視して斜めに押し込まれていたりと稀にワンダーランド状態のものもありますがこれはしっかりとされていました。
ただ締め付けトルクが足りなかったのか若干緩めに締められていました。
肝心のBB本体はというと、中のグリスが抜けてカスカスのゴリゴリでした。
BBを交換するか、強引にグリスを流し入れ完全に壊れるまで使うか、、、
言うまでもなく交換で対応します!現状68mmの軸長116mmが使われている。
今手元の在庫が68mmの118mmならある。う〜ん、、、1ミリもチェーンラインが外に出るのか、、、
現状チェーンステーとチェーンリングの位置関係が近いので、1mmも外側へ離れてくれたら嬉しいいが、、、
交換で取り寄せているチェーンリングが届き次第、仮組みした状態でチェーンラインは要確認ですね。
ひとまずBBはグリスをたっぷりと塗っておきます。

これでもかと

これくらいにして、また本組みする際に追加しましょう!
注文していたチェーンリングが届きました!
価格の割にしっかりとした見た目でお値段以上が期待できます
価格は2000円未満と破格のお値段。耐久性に少し心配を感じますが完成車の状態で組み付けられていたチェーンリングよりは良い物であることは間違いないでしょう!

クランクを外していますがチェーンラインを見るためにもう一度組みます。
下の写真がBB 幅:68 の軸長116mm
現状がこんな感じ

次にもう一度バラして、BBを幅68 の軸長:118mm に交換してチェーンラインを確認します。理論上は1mmほどクランク側のラインが外側にでるはずです。
目視でわかるでしょうか?組み付けてみます

SHIMANOの BB UN300を使います。

ガイドとなる左ワンを青色のロックタイトが塗られているラインまで手で回しておきます。
青色のラインまで来たら一旦止めて、ドライブ側のBBを取り付けて行きます。

ドライブ側から組み付けても問題ないのですが、どうしてもこちら側に重量が傾くため最初のネジがかかる部分が掴みづらいことがあります。
簡単にいうと曲がった状態でBBを回し入れても気が付かない事があり、いつの間にかフレーム側のBBのネジ山を削りながら組み付けていた、、、なんてことも起きるからです!
意外に侮れない怖いところ。BBのネジ山が潰れたらフレームも終了です。注意しましょう。

曲がって回し入れていないのが確認できてから工具で締め付けましょう。
ドライブ側は、逆ネジになっています。普段とは逆の緩める方向に絞めると固定されます。

BBが組み付けられたら、軸にグリスを塗布します。これはクランクがアルミニウムのためスチール製のBB軸と固着しクランクの交換やメンテナンス時に外れないことを防ぐために行います。
クランクを組み付けてチェーンラインを確認します!

気持ちクランクが外に出たため、良い方向に働いているのではないかと思います。
ドライブ側のチェーンステーとクランクのチェーンリングのクリアランスも1mm外に出たため少し余裕ができました。
あとはしっかり変速ができるかになるので、調整の際にまた確認して行きます。
このあと変速の調整で苦戦するとはこの時夢にも思わなかったのはここだけのお話です、、、、
本日はここまで。
次回は仕上げまでの作業を上げて行きますが、、、いやあ〜珍しく苦戦しました。
お楽しみに!!
